ネットワーク・インテリジェンスおよびオートメーション
お客様に提供するサービスが常時利用可能であり所定のサービスレベルに達していることを保証
サービスプロバイダーは、ネットワーク・インテリジェンスとオートメーションに的を絞ったデータ分析により、サービスに関する問題の能動的で効率的な解決、顧客が受ける影響の最小化、および顧客サービスの品質向上を図ることができます。
課題とチャンス
1回の対応で迅速に問題を解決
サービス保証戦略は新しいものではありません。サービスプロバイダーのほとんどが自社製や市販のツールなどを使ってネットワーク管理、トラブル対応チケット発行、労務管理、ネットワーク停止の復旧やサービスの復旧など重要なサービス分野に対応しています。これらのツールを使えばサービスネットワークやパフォーマンスの問題を発見することはできますが、サービスに影響を及ぼす問題は減少しません。コールセンターへの問い合わせ、顧客の不満、解約などの問題は過大です。そのため、ビッグデータと人工知能を利用してサービス管理を一段上の水準に引き上げることが必要とされています。
コムスコープのサービス保証ソリューションは、サービスプロバイダーがサービス品質の問題に対処し、顧客満足度を高めてコストを削減するという形で具体的なメリットを享受できるように支援することを直接の目的としたものです。
異なるアプローチを行う理由
次のような問題を解決するのは容易ではありません。
- サービス品質の問題は顧客満足度にマイナスの影響を与え顧客離れを招く
- 品質の問題が断続的に発生するため出張サービスの回数が増える
- 障害管理に対する受動的なアプローチでは対応が遅くなり、顧客への影響が避けられない
- 平均回復時間 (MTTR) が過大となる
- 技術者が現場にいる間にリアルタイムで問題を確認できないため何度も出張サービスを行うことになる
- ラストワンマイルとホームネットワークの技術は進化を続けており、モニタリングと管理の複雑さが増大している
顧客を念頭に設計した能動的なサービス保証
インターネット接続が不安定なために通話が途切れるといった問題を経験すると、顧客には不満が蓄積するはずです。今日利用されているツールや手続きの大半は、サービス品質の問題を引き起こす根本的な原因を正確に特定できません。特に、長期にわたり断続的に起きる問題は困難です。このような問題が発生すると出張修理が必要となり、問題を物理的に解決するために顧客の自宅やネットワークの途中箇所に技術者を出向かせることになります。技術者が問題を特定できない場合、顧客の抱える品質問題は解決せず、再発した場合は再度サポートを依頼せざるを得ません。こうした事態が続くと、顧客は最終的にサービスを解約して品質の高い他の事業者に移ることもありえます。
ServAssure® アラーム・セントラル
今日使われるほとんどのツールが受動的な性質であるのに対し、コムスコープは高品質なサービスを提供し顧客の期待に応える方法を考案し直すことにより能動的なソリューションを提供します。
ServAssure® アラーム・セントラルはビッグデータと人工知能を使用し、ケーブルアクセスネットワークにおける現在と将来のサービス障害について特定と優先順位付けを自動化します。障害の原因は地理的位置を含めて詳しく説明されます。これにより、サービスプロバイダーは、HFC のエキスパートが考案した多数のアルゴリズム(特許出願中)に基づく分析結果を用いて根本的原因を正確に見つけ出すことができ、品質低下の場所と原因を正確に解明し、問題のあるエリアに技術者を直接派遣することができます。
ServAssure® アラーム・セントラルは、以前検出できなかった問題がサービスに影響を与える前にそれらの問題に対処します。障害を能動的に発見して解決するため、顧客がサービスの問題を意識することも少なくなります。従業員の生産性向上とサービスの平均回復時間 (MTTR) 短縮が顧客の満足度向上につながります。
技術者による解決が必要な問題についてはアラーム・セントラルがフィールドサービス管理システムに通知します。適切なスキルのある技術者が修理作業の詳細、サプライ品、装備を用意することができ、1回の訪問で問題を解決することができます。
ServAssure® アラーム・セントラル - 機能とメリット |
ネットワークの問題に能動的に対応することで顧客体験を改善 |
迅速かつ正確に障害の発生場所を特定することで現地メンテナンスの出張件数を削減 |
迅速かつ正確な診断により MMTR を短縮 |
顧客の自宅への不必要な出張修理を削減 |
サービスに影響が及ぶ前に問題を検知・解決し、コンシューマーからの電話件数を削減して加入者の体験品質を向上 |
ネットワーク品質の障害に対応することにより DOCSIS 3.1 への移行を準備 |
2020 件のホームネットワークを管理 - 顧客からの電話を待たずに対応
加入者のホームネットワークを取り巻く環境は変化しています。インターネット接続デバイスの数が増え、WiFiへの依存度が高まり、ネットワーク・エクステンダーの使用によりホームネットワークの複雑性が増大しています。IoT やバーチャル・リアリティといった新しいサービスにより、家庭内での信頼性の高いインターネット接続のニーズは今後も引き続き高まっていくと考えられます。コネクテッドホームの管理は複雑な作業になっており、短時間の間に、顧客体験の改善を図るサービスプロバイダーにとっての大きな差別要因になろうとしています。
顧客が気づく前に問題を発見する
ある顧客調査の報告によれば、消費者の 85 パーセントはサービス品質の苦情で顧客サービスに電話をすることはほとんどないといいます。肝心なことは、顧客が問題に気づき不満を抱く前に問題を発見して対処することです。
フィールドサービス、コールセンターサポートおよびセルフサービスの分野において予防に重点を置いたサービス保証ソリューションを導入することで、消費者の代わりに問題を解決できるばかりでなく、運営費を削減することができます。
コムスコープのサービス保証ソリューションは、予防的なカスタマーケア組織をつくるのに役立ちます。個々の契約者に特有の問題の予防検出と解決には次の利点があります。
- サービスレベルの向上
- 技術の進歩に応じた運用費の管理
- 技術面の見識やコスト削減ではなく顧客の造詣の重視
- 顧客離れの防止と、お客様の支持者形成
- ネットプロモーター スコア (NPS) の改善
カスタマーケアの提供方法の転換には、顧客体験の継続的監視は不可欠です。最重要分野は 3 通りの方法で定義できます。
- データ収集 - 顧客の宅内機器(モデム、ルーター、ワイヤレスアクセスポイント、セットトップボックス)やソフトウェアクライアント(モバイルデバイスのアプリケーションなど)をはじめとする、サービスが消費されるすべてのエンドポイントから頻繁に情報を収集します
- リアルタイムの相関化 - 問題の特徴を特定し、収集した過去のデータに対して診断を実行することで、サービスおよび機器の正常性を評価します
- 顧客体験分析 - 診断情報を分析し、サービス品質が主要しきい値に達しているか、中断がないか判定します
顧客体験を監視するソリューションを利用することで、問題が起きている契約者の発見は非常に容易になります。最終的な目標は、顧客が気づく前に問題を解決し、必要な場合にのみ機器を交換したり、技術担当者を自宅に派遣したりすることです。
新しい案件があると、その問題のトラブルシューティングを担当する緊急ケアの専門家にただちに回されます。専門家は、遠隔解決可能かどうか、あるいは契約者との接触または技術担当者の派遣が必要な機器故障かどうかを判断するために、過去および現在のテレメトリばかりでなく、顧客の環境の診断情報を分析します。
当社の ECO Service Management™ は、契約者が体験する環境を改善しながらも、マルチプレイおよびコネクテッドホームの配信および管理を最適化します。ECO Service Management は、デバイスとサービスの管理、外部システムとの統合、データ収集、アプリケーションサービスを可能にするプラットフォームばかりでなく、さまざまなカスタマーサポートや運用、契約者を強化するミッションクリティカルなサービス管理アプリケーションから構成されています。
ビジネストランスフォーメーションの実現
予防的サービス保証は、適切なソフトウェアツールを選ぶことにとどまりません。予防サポートの任務に対応する新しいプロセスと組織上の役割を策定するビジネストランスフォーメーション計画も等しく重要です。
導入する各ソリューションの対費用効果を最大にするため、コムスコープの Service Experience Practice チームは、実証済みの成功実績に基づいて厳格な導入ライフサイクル方法論を策定しました。お客様との密な話し合いを通じて優先順位および問題点を特定することにより、当社は導入の速さおよび効果をお客様のニーズにあったものにします。
ECO Manage |
サービスおよびデバイスの管理とサポートを可能にする ECO プラットフォーム製品。 |
ECO Collect |
サービスプロバイダーが契約者およびデバイスのデータを収集、管理することによってサービス品質を管理し、契約者体験を理解することを可能にする ECO プラットフォーム製品。 |
ECO Connect |
コネクテッドホーム アプリケーションにプレゼンスおよび場所、メッセージルーティング、トランスポートサービスを提供する ECO プラットフォーム製品。 |
ECO Assist |
契約者の複雑な問題をトラブルシューティングして解決するためのカスタマーサポートエージェント向け ECO アプリケーション。 |
ECO Self-Service |
契約者がサービスを管理、構成設定したり、自身のホームネットワークの問題を解決できる ECO アプリケーション。 |
ECO Monitor |
契約者サービスの可用性と品質を監督するための運用担当者向け ECO アプリケーション。 |
ECO Inquire |
契約者の行動と好み、体験を評価するためのマーケティング担当者向け ECO アプリケーション。 |
Wi-Fi サービス保証
多くの消費者にとって Wi-Fi はデバイスをホームネットワークと接続する第一の手段であり、サービス品質体感時の決め手となる要素です。サービスプロバイダーは Wi-Fi によって UHD などの価値あるサービスをワイヤレスのセットトップに配信します。このため第一に重要なことは、住宅全体で確実な Wi-Fi 性能とカバレッジ、信頼性を確保することです。サポート依頼電話の発生要因の中でリソースや運用コストを消費する最大の要因は、ダウンロード / アプロード速度の低下やチャネル干渉、セキュリティ設定、構成などのよくある問題です。
Wi-Fi Service Assurance は、顧客の宅内機器 (CPE) やソリューション設計、サービスプラクティスへの投資を通じた Wi-Fi 品質への継続的な貢献とともにコムスコープの主要重点分野です。
当社の Wi-Fi Service Assurance ソリューションは、契約者、技術担当者、コールセンター、ネットワーク運用センター (NOC) / エンジニアリングという主要ユーザーロールを中心に展開し、ますます複雑になるサービスアーキテクチャを構成、管理、診断するためのツールを提供することで、運用およびサポートコストを削減し、最終的には消費者の満足度を引き上げます。
ECO Assist、ECO Collect、そして ECO Inquire とともに当社の ECO Self-Service ソリューションは、当社のウェブベース、オンデマンド、リモートサポートソリューションを形成しており、ゲートウェイから最終消費者のデスクトップおよびアプリまでの運用効率とコスト節減を実現します。
コールセンターおよびテクニカルサポート スタッフは、顧客のデスクトップとのブラウザーベースのインターフェースを使用して顧客の問題を解決できます。対話形式で許可に基づく強力な機能(強固なセキュリティとリアルタイムのレポート作成付き)は、サポートセンターの効率を高め、顧客を満足させるカスタマーケアソリューションになります。
ECO Service Management™ を利用した顧客のセルフケア
ECO Self-Service によるセルフケアポータルまたはアプリを利用して、顧客はホームネットワークを監視し、ガイドに従ってよくある構成設定タスクを行うことができます。また、サービスプロバイダーから通知を受信して独自のサービス品質テストを実施し、自分で問題を解決できることもあります。
ECO Service Management Self-Care - 機能と利点 |
インストールとアクティベーション
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ペアレンタルコントロール
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デバイス情報の表示 / 編集
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Wi-Fi ネットワークへのゲストアクセス
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ネットワーク情報
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当社の Self-Care および Wi-Fi Assurance ソリューションの目標は、サービスプロバイダーが運用コストを管理しながら、できうる最高の Wi-Fi サービス環境を届けられるようにする、繰り返し可能で予測可能なシステムを提供することにあります。このため、このソリューションは自動ロジックとリモート監視、CPE 問い合わせ、可視性およびトラブルシューティングツール、そして世界中のサービスプロバイダーのニーズの変化に適応可能なフレキシブルなシステムを実現するカスタマイズプラットフォームを大量に使用します。
コムスコープの Assurance ソリューションである理由
当社の Assurance ソリューションの目的は、バックオフィスから顧客のホームまたはビジネスまでサービス事業体全体の運用効率を促進することにあります。
仕組み:
コムスコープの Assurance ソリューションは強力なソフトウェアと、ビデオおよびブロードバンド配信における当社の深い専門知識を合体した製品であり、サービスプロバイダーがデータの隠れたパワーを解き放って、性能上の問題を防止、解決する手助けをします。第一に、当社はお客様のネットワークおよび契約者に関する主な性能情報の収集に協力します。集中管理し、その情報に依存している部署およびアプリケーションから利用できるようにします。次に、深層分析のためのプラットフォームを提供し、お客様がネットワークの状態やサービス品質に関する重要な知見を解き明かすお手伝いをします。これにより、お客様は健全な決定、賢明な投資をすることができます。
ソリューションのコンポーネント:
プロビジョニング
広範なカスタマーゲートウェイや周辺装置、ネットワーク構成要素を迅速にプロビジョニングして管理します。
セルフケア
顧客が自分でアカウント、サービス、デバイスの設定を管理できるようにします。
故障管理
ネットワーク全体で運用されます。特許アルゴリズムでデータを監視することによるサービスおよび契約者に影響する問題の検出、障害管理の提供、根本原因の特定、適切な場所への適切な技術担当者の派遣を行うことができます。
ネットワーク監視
DOCSIS®、PON、xDSL などのアクセスネットワーク(ネットワーク構成要素)、および顧客の宅内機器からハブおよび中央局にあるサービスプロバイダー サービングネットワークまでのアクセスネットワークからデータを収集して分析します。
レポート作成
ネットワーク監視データの収集と分析から得られた主要指標を提供します。このデータは、最終顧客、顧客サービス担当者 (CSR)、運用サポート、現場技術担当者、およびNOC / エンジニアリングなどのユーザーロールに基づいて複数の形式で表示することができ、サービスおよび製品の効果的な管理に役立ちます。
分析
ネットワークデバイス、サービスキャンペーン、さらには気候データから得られる複数のデータ源に基づいて質問に回答します。データはまとめられて、KPI 以上の意味のある知見を提供します
コムスコープの導入サービスで実装を成功させることができます。当社の専門家は、お客様の運用目標、ユーザーのトレーニング / 技術レベル、事業者特有のデバイスに合わせてお客様と密に協力します。
ビジネスプロセス分析:
当社のプロフェッショナル・サービス部門はアクセスネットワークの運用および Wi-Fi の専門家を擁しています。事業者がその戦略と遂行を最適化できるよう、当社のチームはお客様の担当部署とオンサイトで協力し、実証済みの方法論に基づいて成功への計画を策定します。
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